O脚とX脚の骨切りの違い

「9度矯正しました」

先生によりますと、
9度の矯正で私の脚はまっすぐになったそうです。

9度かあ。

こんにちは、きりこです。
9度ってどのくらいかわからなかったけど、
10度でもなく、8度でもなく、9度なんですね。

矯正角度は人それぞれ。
先生 「その人にあったオーダーメイドの手術です」
きりこの場合は遠位大腿骨骨切り術で、9度矯正して、今があります。

遠位大腿骨骨切り?
えんいだいたいこつこつきり

前回、「まっすぐな膝の条件」について書きました。
条件を満たす膝に矯正するための骨切り術にはいくつかの種類があり、
変形の種類、程度に応じた方法が選択されます。

ちょっと余談ですが、日本人の脚の形・・・
もともとO脚傾向だということをご存知でしたか?
変形性膝関節症になった場合、
膝の内側への負荷が増すことにより内反変形(O脚)がすすむそうです。

私の場合は、X脚傾向でした。
交通事故で外側半月板を全部取ってしまったことで、
外側への負荷がより増して、外反変形(X脚)がすすみました。
日本ではとても少ないタイプのようです。

さて、変形の原因です。

O脚変形の場合は脛骨に、
X脚変形の場合は大腿骨に原因があるそうです。
変形が大きい場合は、脛骨、大腿骨の両方が原因のことも。

立位レントゲン(立った状態で体重をかけて脚全体を撮影)は
変形の原因、種類や、程度を知る上では欠かせない検査です。
私も何度か撮りました。
入院前と、退院時では、脚の太さが違って見えた。
痩せた(ニコリ)。

術前・術後のレントゲンです。
変形がきれいいに矯正されていることがよくわかりますね。


【内反変形(O脚)の矯正 高位脛骨骨切り術】
変形の原因が脛骨(膝関節の下の骨)にある場合の手術法です。
脛骨の関節面が内側に傾いていて、O脚の原因に。
そこで、脛骨の内側の一部を切り開き、必要な角度だけ広げ
そこに人工骨を入れて、強固なプレートで固定して矯正します。
この人工骨は数年で吸収され、自分の骨に置き換わるそうです。
 
         Open Wedge HTO
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高位脛骨骨切り術には、
Open Wedge HTO(脛骨の内側を開いて矯正)と、
Closed Wedge HTO(脛骨の外側を短縮させて矯正)
があります。

この点の詳しい説明については、
わかりやすいホームページがありますのでご紹介します。
「ひざの痛みと治療法」
これでお勉強してた頃が、もう懐かしく思えます。


【外反変形(X脚)の矯正 遠位大腿骨骨切り術】
大腿骨(膝関節の上の骨)に変形の原因がある場合の手術法です。
大腿骨の一部をくさび型に切り取り、空いた部分を閉じて固定します。
人工骨は使用しません。



【脛骨及び、大腿骨に原因がある場合 double osteotomy】
脛骨にも大腿骨にも変形の原因がある場合の手術法です。
double ダブルという名のとおり、
その両方で矯正を行い、より正常で生理的な関節を作ります。
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きりこが知っているのは、この3つ。
でも、調べてみると他にもあるみたいでした。
骨切りも日々進歩しているんですね!!

人工骨は数年後には、自分の骨として吸収されます。
固定のためのプレートも時期をみて抜釘されます。
この時点ですべての異物がなくなるわけです。
これは骨切り術のすごく大きなメリットだと思います。

今回も「こんな感じかー」とイメージ作りにお役に立てたでしょうか?
イメージのみで、詳細について書けずにすみません。
そこはきりこです(素人!)。
お許しください。
(しっかりと病院の先生に聞いてみてくださいね)

今日のまとめ

骨切り術を、すんごくまとめちゃうと、
膝を「矯正」して、「温存」できる、スポーツ・正座・重労働が可能な手術

まとめすぎかな(笑)
では、また次回。