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改良型骨切り術でもらったチャンス

兵庫医大は関西ですね。
入院中、ずっと仲良くしていただいた女性。
大阪のおばちゃんってすごい、、、と思わされた方。
めっちゃパワフル、面白いおばちゃんやった。

「じぶん、どんくさいな」

出会って早々にこう言われて、びっくりしたこともありましたが、
これはそう悪い意味でもないらしく(おばちゃん曰く)。

関西弁は慣れないと少し怖い印象ですが、意外にそうでもなくて
人情深くて、居心地良かったです。
それがとても懐かしいきりこです。


術後のリハビリスタート地点

さて、いよいよ手術後のリハビリが始まりました。
課題は「ひざの曲げ伸ばし(可動域)と、ひざを支える筋力の回復」

今回は可動域のこと。

術前から正座は可能でした。
しかし、術後は曲げようとしても、途中で止まってしまいます。

ネットで調べてみたら、膝関節の参考可動域は、
屈曲が130度、伸展は0度とありました。

参考可動域?
関節可動域の目安みたいな、平均値のようなものでしょうか?

実際は、歩く、走る、階段昇降、正座、自転車、椅子からの立ち上がり、
等々、それぞれの動きに必要な関節の曲がりの角度があるんですね。

正座でいえば、屈曲150度は必要だそうです。

日本には正座の文化があります。
生活様式が、椅子やベッドになっても、日本の文化や慣習には、
やはりできれば正座で、という場面はまだまだ多くありますよね。

骨切り術は「正座」が可能な手術です。
これは私が骨切り術を選んだ理由のひとつでした。

術後の状況ですが、

屈 曲: 100度~110度
伸 展: 30度位(だったような)

筋 力: ヘロヘロ (ちなみに左脚はアスリート並みとのこと)

数値を控えておけばよかったです。
後悔先に立たず。

ヘロヘロって、、、
参考にもなりませんが、筋力がすごく落ちたということでご理解ください。

ここをスタートにして、どこまで回復させるか。
希望もって頑張ろうという気持ちでした。


先生を蹴るほど痛かった膝曲げリハ

まずは膝をまっすぐに伸ばすためのリハビリ、例えば、、、

うつ伏せに寝て
足首より少し上から先をベッドの下端からはみ出すように伸ばします。
自分の足の重みで膝が伸びる・・・みたいなことをやりました。

病室での課題:
両足を伸ばして仰向けに寝ます(右膝は伸びきってないですが、、、)。
そして、曲がった右膝をベッドに出来る限り押しつけて、そのままキープ。
5秒?10秒位だったかな×何セットか。

ただその時は伸びたようになっても、翌日はまた曲がってしまう。
そんな繰り返しをしながらも、退院間際には伸展は0度になりました。


問題は屈曲です。
これは痛かったです!

曲がらない膝を、リハ先生が曲げる。
仰向けに寝た私の右脚を持って、膝を曲げにかかる。

グイッグイッグイーッッ

イタイ、イタイ、イッタ、

言葉が途切れる。

「痛いですか?」

頷くのがやっとです。

痛みで、つい元気な左脚で先生を蹴ったことも一度ではなく。

「蹴らないでくださいよ 笑」

イタイ、イタイ、イタイ

「痛み止めを飲んできてください」 なるほど、そういうこと。

これを何回やったかな。
おかげ様で、退院の頃は140度位は達成していました。

ほんとにスパルタ先生でした。
先生によっていろいろみたいです。
それぞれの患者さんにあわせてやってくれる、、、
私も納得しながら頑張れました。


骨切り術は正座ができる手術

確かにそうでした。
ただ術後10か月になった今でも練習は必要です。

指3本分。
正座の時にお尻とかかとの間にできる隙間。
正座をする機会が減るとそうなる。

人工関節の場合は正座が難しくなります。
自分に置き換えた時はこう考えたいです。
正座ができないことは不自由だけど、それもひとつのあり方。

嫌な思いをすることがないよう日本の文化や慣習、社会が柔軟になる。
暮らしやすい優しい環境であってほしいと思います。

ただ私は今回「骨切り術」を受け、いくつかチャンスをいただきました。
正座とか、スポーツの可能性とか、、、ほかにも。
チャンスは生かしたいですよね。


人工関節、骨切り術、他の手術もあるのでしょうか?
いずれにもメリット、デメリットがあります。

どんな治療をするのか、
あるいは、手術ならどんな手術を選択するのか。
知ることから始め、自分にあったよりよい選択をしてほしい。
改めてそう思います。

ひとり熱くなりましたね。
では今日はこれで、、、

きりこ


きりこが本名のような気分

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