日別アーカイブ: 2016年4月26日

骨切りには骨切りの良さがある

あるご縁で、B病院へ行くことになりました。
信頼できる先生との出会いを本当に願っていました。

「人工関節は随分改良されてきましたよ。
今手術をしても一生もつ可能性があります。
もし、再置換ということになっても、これからの長い人生、
痛みを我慢しながら暮らしていくよりずっといいと思います。
よく考えてみて下さいね」

こんにちは
病院によって違いすぎでしょ!と言いたいきりこです。

A病院は「まだ人工関節はできません」

B病院は「人工関節にしましょう」

何が本当なの?

でも、一理ある。心が揺れました。
ずっとこの痛みに耐えていく人生を考えたら、人工関節もありかなって。

「外来でリハビリをしましょう」
まずは保存療法で、やれることはやりましょうと言ってくださいました。

嬉しかったです。
相談ができる先生が見つかったことへの安堵が大きかったですね。
居場所が見つかったような気がしました。

結局、やっぱり、、、リハビリでの改善は期待できないということになり、
手術の話しが出るようになってしまいましたが。
でも、私にはこうやって段階を踏んでいくことも必要でした。
気持ちの整理にとても役に立ちましたから。

「きりこさんには、骨切りでは難しいですね。
人工関節がいいと思います。次回の診察で返事を聞かせて下さい」

2回ほど返事を待ってもらい、3回目も「はい」と言えそうになく、
結局その病院から足が遠ざかってしまいました。
そう、人工関節にする決断できなかったんです。

この病院では骨切りの実績がありました。
なぜ骨切りの選択がされなかったのでしょう。

骨切りをした今、こうやって自分の膝が温存され、
痛みも不自由さも大きく改善している。
あの時、もし人工関節を選択していたら、、、。

人工関節との比較ではない、
もうひとつの選択肢としての「改良型骨切り術」が
なぜ広く認知され、浸透していかないのでしょう。
本当に残念で、もったいないです。

私は人工関節を経験していません。
なので、骨切りがベストな選択だと言うつもりはありません。
そこだけは誤解しないでください。

ただ、骨切り術は経験しました。
経験してはじめて本当に理解できることがあります。
骨切りのすべてではありませんが、私なりに得たことがあります。
伝えることで力になれることがあるなら、そうしたい。
その想いが、このブログの原動力です。エネルギー。
骨切りをみなさんに知っていただけるよう、微力ですが頑張ります。

主治医の先生の言葉です。

「骨切りには骨切りのよさがある」

この言葉に凝縮されてる気がします。

で、肝心のきりこのその後ですが、
毎回ブログがながーいので、すみません、次回につづくでお願いします。

きりこ