日別アーカイブ: 2016年4月18日

骨切り術のデメリット

先日大切な約束があって準備万端、まだ早い位と思って出かけたら、
なぜだか時間が足りなくなりました。

絶対に遅刻しない。遅刻できない。
よーし、走る!

1、2、3、4、5、、、
歩数を数えるのが癖になってます。
何回か挑戦しましたが、10まではいけません。
超全速力の小走りで、最高記録は7!
手術前は3いくかいかなかったので進歩ですよね。

こんにちは、きりこです。
結局のところ遅刻しちゃいました・・・
そんなこともありますよね。
あるある。

骨切り術の良さを中心に書いてきました。
今回は、骨切りのデメリットは?という肝心なところのおはなし。

長くなりますが、どうか最後までお付き合いください。


・手術の合併症 

どんな手術でも同じだと思いますが、
合併症について、術前に病院で説明を受けました。
術中・術後の合併症
予期せぬ合併症の可能性
素人ゆえ、ここに詳細を書くことはしませんが、
きちんと知って臨むことが大切です。


・気になる〝痛み″ のこと

「骨切り術を受けても、痛みが取れず、将来的に人工膝関節置換術が
必要になる場合があります」と先生。
膝をまっすぐにしても、膝関節自体は自分の膝です。
自分の膝を残せる手術ですから、ここは当たり前ですね。

関節自体が持っている問題については、同時に行われる「関節鏡」で
関節軟骨や半月板などの状況を確認し、必要な処置がなされました。
とはいえパーフェクトな膝を再現することはできません。
それでも、まっすぐの膝に矯正されていれば
今までと同じ痛みではないことは容易に想像できます。
はげはげになった関節面同士のぶつかり合いが緩和されるのですから。


<手術前> X脚
null


<手術後>
関節の外側に隙間ができています。
null 

ある市民講座では「痛みは80%減ります」と言っていました。

痛みの感じ方は個人差が大きいので、評価が難しい気がします。
私の中では、痛みのために薬を飲んだり、注射をしたり、
何かを諦めたりしない。
ごく自然に歩いたり、正座ができたりすればいいなと結構ささやか。
でもとても重大。

主治医の先生によれば、重労働・スポーツ・正座が可能とのこと。
正座のようなささやかな望みでも、スポーツ復帰などの大きな目標でも
自分の膝が温存されていればこそです。


・この手術の長期的な成績

改良型としての長期成績がわかるのはこれからだそうです。
20年後のきりこの膝
どうなっているでしょう。

もし、仮にです。
仮に、結局この膝の変形が進んでしまっても、
「人工関節」という次の選択肢について考えることができます。

第一選択が「人工関節」だった場合、
状態によっては再置換という問題に直面することになります。
この点が難しいところですね。


一人ひとり選択が違っていいですよね。
膝の状態、年齢や生活様式、仕事、健康状態など、
100人いれば100人違う背景を持っています。
手術をしないという選択も含めて、
その人にとって、一番いい選択を、
納得してすることが大切だと思うのです。

この手術でスポーツに復帰された方がいます。
階段をトントンと降りられるようになった方。
調子がよく、反対側の膝の手術を決意された方も複数いらっしゃいます。
年齢層も、若い方から年配の方まで様々です。

そんな現実と、一方で決して万能ではないとう点。
両面から考える必要がありそうですね。
それは人工関節も同じです。

「骨切り」と「人工関節」に優劣をつけるのではありません。
それぞれのメリットと、デメリットを知ることが大事です。

ただ、「骨切り」ができる状態だったのに、適応があったのに、
そんな手術があること知らなかった・・・
そういうことがないといいなと思います。